2011.04.16 4/16岩手県釜石港にて 鎮魂の祈り
和太鼓奏者として今まで、いろいろたくさんの舞台に立ち、たくさんのお客様に見ていただき、そしてお客さまに楽しんでいただきその笑顔や色々なメッセージを頂いてまいりました。
和太鼓奏者の自分に今、何ができるのかと考えておりました。
被災地に生きて、これから復興に立ち向かおうと今日を懸命に生きている人たちがたくさんいて、その方たちのどれくらいの人たちが家族を亡くしどんなに、悲しい思いをされているか。
無念さをどれだけ抱えているか。
自分はとにかく一万以上の失われた尊い命に、鎮魂の祈りをこめて太鼓を打たせてもらいたい。
そう思ったらすぐにでも被災地に向かいたいとの思いでいっぱいでした。
4/16は親戚でもある漁師であったとてもお世話になったおじさんのお葬儀に間に合い、納骨に向かう前に港に寄り、鎮魂の祈りをこめて太鼓を叩きました。
津波に一緒に流され助かった漁師である息子さんの話しによると、「津波が想像を絶するものだった」「仕方ないんだ!」と。最後に見た父親の顔は、穏やかだったと話しを聞きました。
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